2018年5月17日木曜日

USB外付HDDの二股USBケーブルの使い方

USB外付HDDに付属している二股USBケーブル、正しく使っていますか?
AとBの接続方法、どちらが正しい使い方だかわかりますか?

【A】




【B】




正解は、Bです。

PCのUSBポートは、ほとんどの場合隣接する2ポートが同じバスで接続されています。
USB2.0では、1ポートあたり最大500mAの出力を許容していますが、実は1つのバス上のポートの合計出力も500mAまでに制限されていることが多く、同じバス上のポート2つに二股USBケーブルを接続しても、500mAまでしか取れないことになります。

このため、二股ケーブルを使う際は、電源供給側のケーブルを別のUSBハブに接続されたUSBポートに挿す必要があります。

ちなみに、2.5インチHDDの消費電力は、5V500〜700mAのことが多く、USB2.0のポートに挿して利用する場合、ほとんどのケースで二股ケーブルで正しく電源を供給しない限り、動作しません。

尚、二股ケーブルで電源を供給するために、別のPCのUSBポートから給電するのは非常に危険です。
双方のPCに電位差が生じている可能性が高く、最悪外付HDDやPC本体を損傷させてしまいます。

2018年5月15日火曜日

「FreeBSDをブートできる外付HDD」で、PC内蔵のHDDを丸々バックアップする

前回、やり方をご説明した「FreeBSDをブートできる外付HDD」ですが、これを使うと、PC内蔵のHDDを丸々バックアップできるようになります。

まず、PCにUSB外付HDDを接続して、USB外付HDDからFreeBSDをブートさせます。

FreeBSDが起動したら、rootでログインし、
dd if=/dev/ada0 of=./hdd_backup.bin bs=16M conv=sync
とやると、PC内蔵のHDDのイメージを hdd_backup.binの名前でUSB外付HDDの中に保存できます。

逆に、
dd if=./hdd_backup.bin of=/dev/ada0 bs=16M conv=sync
とやると、今度はhdd_backup.binで保存されたHDDイメージを、PC内蔵のHDDに書き戻すことができます。

今まで躊躇していた、怪しいサイトからダウンロードしたアプリケーションやドライバを、より気軽に試せるようになりますよね。

もちろん、バックアップ先のUSB外付HDDの容量が、バックアップするHDDの容量よりも十分大きい必要があります。
あと、バックアップするHDDの容量により、バックアップ/リストアの時間が大きく変わること点に注意してください。
外付HDDとPC本体の接続がUSB2.0の場合ですと、40GBのHDDをバックアップするのに、およそ30分程かかります。

ということで、HDDのバックアップを丸々取りたい方は、ご参考にして下さい。

2018年5月14日月曜日

FreeBSDをブートできるUSB外付HDDを作る

USB接続の外付HDDにFreeBSDをインストールし、ブートできるようにしておくと何かと便利です。

例えば、ブートしたFreeBSDで、PC内のHDDをまるごとイメージファイルとしてバックアップし、任意のタイミングでリストアして前の状態に復元できるようにしておけば、怪しいサイトからダウンロードしてきたアプリケーションやドライバをより気軽に試せるようになります。

ということで、今回はFreeBSDをブートできるUSB外付HDDを作ってみたいと思います。

使ったのは、秋葉原でよく見かけるUSB2.0接続の外付けHDDケース。
インストールしたのは、FreeBSD 10.4-RELEASEです。

この試み、簡単に行くと思いきや、意外と手こずったので、ハマったところをまとめてみました。

■失敗しないインストールの方法

まずは、FreeBSDのインストール方法から。

インストールするFreeBSDはi386(32bit)版が良いです。
これは、古いPC(CPUがAtom N270とか、Pentium M、Core Duoなどのもの)でも使えるようにするためです。

最近は、DVD/CDドライブがついていないPCが多いので、USBメモリをFreeBSDのインストールメディアとして使うのがリーズナブルです。
サイトからUSBメモリ用のイメージをダウンロードし、空のUSBメモリに書き込んでください。

但し、USBメモリから直接USB外付HDDへインストールを試みたところ、USB外付HDDのフォーマットに失敗する不具合に見舞われました。

いろいろ試行錯誤しましたが、USB外付HDDからHDDを取り出し、SATAケーブル等で直接PCに接続してFreeBSDをインストールし、ケースに戻すのがトラブルも無く一番手っ取り早いです。

尚、FreeBSDのインストール工程の一番最後で、fstabの内容を変更しておくことを忘れないで下さい。
インストール直後のfstabは、マウントするデバイスに「/dev/ada0a」などが指定されています。

インストール工程の「Final Configuration」で「Exit」した後に、「Manual Configuration」の選択肢が出てきますので、「Yes」を選択してください。

シェルに入った状態で、
vi /etc/fstab
としてfstabの編集し、
/dev/ada0a

/dev/da0a
などに変更します。
マウントするデバイスが複数ある場合には、すべて上記の通り変更してください。
(上記の変更をしておかないと、ブート後のファイルシステムのマウント時にpanicが発生します。)

■失敗しないHDD選び

どちらかというと、こちらの方を先に言及しておかなくてはならないのかもしれませんが、USBブートに利用するHDDは、512セクタのものを使用して下さい。

私の環境では、4kセクタのHDDからはUSBブート出来ませんでした。
4kセクタのHDDでは、FreeBSDのインストール自体はできるのですが、インストール後起動させると、画面右上に「|」のプロンプトが出た状態で固まってしまい、BTXにすら起動しません。
手元のWD WD10JPVX(4kセクタ)では何をやってもダメでした。

一方、512セクタのHITACHI HTS541640J9SA00(512セクタ)では問題なくFreeBSDが起動出来ました。

これは、今回使った外付けHDDケースのコントローラ固有の問題かもしれません。
世の中には4kセクタのHDDでもブートできるUSB HDDケースがあるかもしれませんので、もし4kセクタのHDDでも問題なくUSBブート出来たよ、という方がいらっしゃったらコメントで情報をいただけるとありがたいです。

2018年5月13日日曜日

L-04D

秋葉原の「PC Station キャプテン」で500円で投げ売りされていたのをゲットしました。

docomo向けのLTEに対応したWi-Fiルーターです。





どこかの法人のリプレイスで出てきた品物っぽく、テプラでラベルがはられていました。

Wi-FiボタンとWPSを同時に押したまま15秒程待つと設定がリセットでき、工場出荷時の設定に戻せます。
工場出荷時のSSIDとパスワードは、蓋を開け電池を取り出した場所に記載されているので、それを使ってL-04Dにアクセスします。

L-04Dの本体のIPアドレスには192.168.2.1が割り当てられており、ブラウザでアクセスするとWeb UIを表示できます。
Web UIのデフォルトのパスワードは1234でした。

docomoの製品なので、mopera Uで使う前提でプロファイルが用意されていますが、それとは別に自分でも設定できるので、MVNOのSIMでも問題なく利用できます。

L-04Dで掴める電波は、LTEはBAND1、W-CDMAはBAND1とBAND3のみと、今となっては少な目です。

ファームウェアは2016年7月に出たV10Cが最新のようですが、すでにサポートが打ち切られており、どこからもダウンロード出来ませんでした。
試しに、LGMobile Support Toolを使ってみても、V10Aの状態で「最新です」と表示されます。

それほどコストがかかるわけでもないので、ファームウェアとかは更新できるようにしておいてもらえると有り難かったのですが。

2018年5月10日木曜日

HITACHI FLORA Se210(RK2)にシガーソケットで給電

Xubuntuをインストールして使えるようになったFLORA Se210(RK2)ですが、今更ながら付属のアダプタが12V出力なのに気がつきました。

12Vということで、昇圧や降圧をせずに普通乗用車のシガーソケットから給電できます。

ということで、秋葉原の千石電商で、

・シガーソケット
・DCジャック
・DCジャック変換

を買ってきました。





本体のDCコネクタは、センターピンが細いタイプで、ちょうどいいのがなかったので変換で妥協しました。
センタープラスになるよう注意して、DCジャックとシガーソケットのコードをハンダ付けして完成です。





 早速車のシガーソケットから充電できるか確認、無事に給電されているようです。


FLORA Se210(RK2)のディスクはCFですので、衝撃を気にせずに利用できます。
これで車の中でもバッテリー残量に気兼ねなく色々出来ますね。

HITACHI FLORA Se210(RK2)に軽量Linuxをインストール

先日メモリとディスクを交換したFLORA Se210(RK2)ですが、今日はこのPCにOSをインストールして使える状態にしてみたいと思います。
インストールするのは、軽量Linuxディストリビューション。

・非力なネットブックでもそこそこ動作すること
・継続的なサポートがあること

を基準に、LubuntuとXubuntuを試してみました。

結局、個人的に使いやすそうと感じたXubuntuの方を常用することにしました。

インストール後、特に追加のパッケージをインストールすることなく、日本語の表示や入力も可能でした。
標準エディタのmousepadで日本語入力をしてみたが、なかなか快適です。

最近のLinuxすごいです。

特に何も考えずにi386(32bit版)をインストールしてしまいましたが、Atom N450が64bit対応なことに後で気が付きました。
今度機会があれば、64bit版のXubuntuも試してみたいと思います。

HITACHI FLORA Se210(RK2)



2017年冬に秋葉原のパレットタウンで1,980円(+消費税)で購入しました。



詳しいスペックは以下の通り。
http://www.hitachi.co.jp/Prod/comp/OSD/pc/flora/product/spc/florase210_rk2/spec.html

シンクライアントとして売られていたようですが、CPUにIntel Atom N450を搭載した、いわゆる第二世代のネットブックです。
メモリは標準で1GB、ディスクは2GB or 4GBのCompact FLashとかなり非力ですが、その一方で、11aが利用できる無線LANと、GbE対応の有線LANを搭載していて、ネットブックとして見るとちょっと良さめです。


 裏面のネジを外すことで、内部にアクセスができます。
内部にはCFスロットがあり、ここに2GBの工業用CFが刺さっていました。




手持ちの32GBのCFに早速交換。


メモリも基板に直付ではなく、DDR2なSO-DIMMソケットに刺さっており交換可能です。
DDR2-800 2GBのものに交換してみましたが、問題なく動作しました。

メモリやディスクを増設したところで、所詮はネットブックなので、Windows 7とか10を動かすには荷が重そうです。

軽そうなLinuxディストリビューションを探してインストールし、使えるか試してみようと思います。