訳あって、古いWindows7のPCをWindows10にアップデートしています。
実は、Windows7からWindows10への無償アップデートは現在(2022/08/28)も可能で、MediaCreationToolやISOイメージを使ってアップデートを行えば、ライセンス認証が通ったWindows7をWindows10の同一のエディションに更新可能です。
さて、久しぶりに古いWindows7のノートPCを入手してリカバリし、Windows10への更新するためにMediaCreationToolを起動したところ、以下のエラーが発生するようになりました。
理由は不明ですが、お使いのPCでこのツールを実行することができません。
引き続き問題が発生する場合は、カスタマーサポートに連絡する際にエラーコードをお伝えください。
エラーコード: 0x80072F8F - 0x20000
これだけ見ると意味不明ですが、数日調べて、Windows7のSSL通信が原因で発生している問題だと気が付きました。
Windows7では、SSL通信はデフォルトではTLS1.0を利用しますが、どこかのタイミングでMicrosoftの対向サーバが、TLS1.0を無効にしたようです。
Windows7で、Microsoftの対向サーバが利用しているTLS1.1/1.2を使えるようにするには、WinHTTPを更新してこれらの通信を有効にする必要があります。
Windows の WinHTTP で TLS 1.1 および TLS 1.2 を既定のセキュリティ で保護されたプロトコルとして有効にするための更新プログラム
加えて、Windows7のルート証明書の更新も必要です。
Windows での Windows ルート証明書プログラム用 Trusted Root (信頼されたルート) の緊急更新プログラムのサポート
上記のページから、Microsoft Update カタログにあるプログラムとEasyFix、更新パッケージをダウンロードし、それぞれをインストールしてPCを再起動させると、無事MediaCreationToolが動作するようになります。