YAMAHA RTX1100という有線ルーターを中古で入手しました。
かなり古い製品で、3つあるいずれのLANポートとも100Mbpsまでの対応ですが、家庭向けの簡易的なルーターとは違い、3つのネットワークのルーティングができたり、内向きのDNS機能があったりと、なかなか高性能です。
また、YAMAHAの製品に対するサポートは非常に充実しており、販売終了して10年以上経つ商品についても、マニュアルやファームウェアをダウンロード提供しています。
こういう姿勢、非常に好感が持てますよね。
さて、このRTX1100ですが、中級者~上級者向けの製品なので、BUFFALOのルータみたいに、デフォルトでIPアドレスが振られていたりはしません。
また、設定はシリアルコンソールを通じて行う必要があります。
正確には、telnetやsshでもできるのですが、これらを有効にするために、シリアルコンソールで設定を行う必要があります。
まず、前のオーナーの設定が残っていると諸々問題があるので、工場出荷時の設定に変更します。
その後、ファームウェアを最新のものに更新します。
工場出荷時の設定に戻すには、背面のINITを爪楊枝で押したまま、電源を投入します。
その後、シリアルケーブル(クロス/インターリンク)でRTX1100とPCを繋ぎます。
PCでは、Tera Termなどを使ってRTX1100のシリアルコンソールにアクセスします。
シリアルの設定は以下の通りです。
Speed : 9600bps
Data : 8bit
Parity : none
Stop Bit : 1bit
Flow Ctl : none
また、RTX1100はデフォルトではSJISの日本語のエラーメッセージを吐くので、Tera Termの設定で「漢字-受信」を「SJIS」に設定するのもお忘れなく。
本体が生きていれば、電源を投入すると、シリアルコンソールにメッセージが表示されます。
ENTERを押すと、ユーザのパスワードの入力を求められるので、何も入力せずに「ENTER」を押します。(デフォルトはパスワードなしです。)
続いて、本体のIPアドレスを設定します。
本体の動作にかかわる設定については、管理者モードに入る必要があります。
administrator
と入力し「ENTER」を押すと、管理者のパスワードパスワードの入力を求められるので、何も入力せずに「ENTER」押します。(デフォルトはパスワードなし)
RTX1100には3つのLANポートがありますが、まずはLAN1(ハブ経由で4ポートあります)にIPアドレスを割り当て、TFTPでファームウェア更新ができるようにします。
ip lan1 address 192.168.0.8/24
tftp host 192.168.0.9
save
これで、LAN1に192.168.0.8というIPアドレスが割り当てられます。
また、192.168.0.9からTFTPで更新するファームウェアの受け取りを許可します。
あとは、Windows10やUbuntu、FreeBSDなどからtftpコマンドでファームウェアをアップロードしてやればOKです。
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